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Life with Hippo ヒポと色彩りのある暮らし

Life with Hippo ヒポと色彩りのある暮らし

Fashion DirectorJuri Nakagawa

「swell cove」ディレクター/中川珠里さん

ヒポポタマスを愛用する方々のライフスタイルにスポットをあてたインタビュー企画。豊かな暮らしに一歩近づくヒントを発信。

Instagramフォロワー12万人超え、同世代の女性やママから絶大な支持を得ている中川珠里さん。10代の頃から都内でアパレルショップの販売員や店長を務め、結婚・出産を機に茅ヶ崎に移住。

住む場所、環境が変わっても仕事や子育てを楽しむ中川さんの豊かな暮らしのあり方について話を伺った。

新しいことを始めるときに必要な行動とは。

自分がどうしたいか、置かれている状況を
俯瞰でみることが大切

ファッションが好きで10代の頃からアパレルブランドの販売員をしていた中川さんは、現在、ベビーブランド『swell cove(スウェルコーヴ)』を企画・運営している。2015年に神奈川県茅ヶ崎市に引っ越し結婚、2016年に長男を妊娠したとき、産休・育休だけに専念するという選択をせず、このタイミングで何かをはじめたいと思ったのがきっかけだそう。

「販売員時代、忙しい時間を過ごしていたので、子育てだけに専念する生活に疑問をもち。そんなとき、まわりの友人たちがブランドを立ち上げたりしているのを目にして。もともと海外に行くことが好きだったので、自分で買い付けたものを集めたオンラインのセレクトショップをオープンしました。その後、自分の子供に探していたスタイが好みのものが見つからず、もっとこういうデザインがあったらいいのに…と、思い描くものが明確なデザインだったので、それであれば自分で作っちゃおうと思ってスタートしたのが『swell cove』です」

アイスピンク、アイスブルー、カーキなど、どんな服にもあわせやすい色展開。

有言実行の中川さんがデザインしたスタイは、タオル地なので吸収率もよく、汚れたら洗濯できる。リバーシブルなので汚れたら表裏をひっくり返して使うこともでき、どんな服にもなじむくすみカラーがポイント。子をもつ親ならではの発想やこだわりがママたちの心をつかみ、反響を呼んだ。

「女性服となると自分の服は今でこそシンプルで動きやすい服がベースになっているけれど、気分が変わる可能性もある。それだとブランドに一貫性がなく、お客様も戸惑いますよね。それであれば、あまりやっている人がいないベビーブランドに特化できるものがいいと思ったんです。自分の子供はスタイをする年齢が過ぎてしまったけれど、今後もベビーブランドを続けたい思いは変わりません。今後は自分というフィルターを通さず、ブランドや商品がいいと思ってくれる人を増やしていくのが目標です」

実りある暮らしに必要な日用品へのこだわり。

実りある生活を送るには
妥協せずこだわることが大切。

茅ヶ崎に引っ越した当初は、勤務地が渋谷だったので、通勤しやすい駅近の物件に住んでいた。それから約4年後、出産を機に家を建てようとなり、ご主人との話し合いで、“やっぱり茅ヶ崎に住みたい、そして海をもっと感じることができる場所を探したい”と思って建てたのが現在の自宅だ。

「引っ越してきたばかりのときは、東京に仕事場があり、友人がいて、休日も都内に出ることが多かったのですが、子供が産まれ、ブランドを立ち上げ、置かれる環境が変わるにつれだんだんと茅ヶ崎で暮らすということを楽しめるようになりました」

「白い空間でまとめた洗面所は、タオルの色で印象が変わるのでもっとカラバリを増やしていけたらいいなと思っています」

天井が高く開放感のあるリビング、リビングから外に続くバルコニーが心地よく、中川さんのこだわりが随所に渡りみられる。

「家のインテリアや日用品は、デザインと機能性がしっかりしていることが重要。この両面がパーフェクトなものに出会えるまでとことん調べる方です。使ってみて気に入ったら浮気をすることなく使い続けるのが信条。それと、香りにもこだわりがあり、大好きな洗濯の香りで家中が満たされていると幸せな気分になるので、お気に入りを常にストックしています」

クリーンな白と深みのあるおしゃれなグリーンがお気に入り。

「ヒポポタマスのタオルは、洗面所やキッチン、海にでかける際など、多くのシーンで活躍しています。ブランドを知ったのは、ハワイに住んでいる友人にすすめられたことがきっかけ。その後、友人の結婚式の引き出物でいただきました。ヒポポタマスのタオルってギフトでもらうと、箱をあけた瞬間の鮮やかな色にテンションあがりますよね。わたしは頻繁にタオルを変えるのではなく、くたくたになったタオルの感じも好きなのですが、長年使っていてもまだまだ使えるタフさも魅力的です」

自分が心地よいと思える中川さん流の暮らし。

自分らしくいられる時間の
使い方を知るだけで豊かさが変わる。

朝5:30には起床し、子供たちが起きてくるまでの1人時間は、仕事に没頭できるいい時間だという。例え短い時間であってもその時間が中川さんにとって大切なのだ。

「前職販売員だったわたしは、ブランド立ち上げ当初はパソコンの使い方もわからない、生地屋はどこがいいのかなど無知なことばかり。自分のペースの遅さに落胆するときもありましたが、今となってはそのときの悩み、苦しみがすごくよかった。1から10まで、どの過程においてもどうするべきか理解できたので。全部自分で抱えこんでしまう性格ですが、今後も自分ができる範囲で、やりたいことをしていきたい。だからこそ家族や友だちと過ごすのと同じくらい、1人だけの時間や空間におかれる状況を作ることが生活するうえで必要不可欠なんです」

母1人子2人の旅行にも慣れ、最近行ったハワイは大きなスーツケース2個、ベビーカーを1人で持っていったそう。そこにも必ずヒポポタマスのタオルは持参。

「旅をすることが好きです。とくにハワイが好きで、コロナが少し落ち着いてから、すでに2回行きました。最近は国内旅行も頻繁に行くようになりました。主人の仕事が休みとれない場合は、子供2人を連れて3人旅もします。大きなスーツケース2個とベビーカーを持ちながら小さい子供2人を連れて歩くのはなかなかしびれるものがありましたが、最終的には行ってよかった、また行きたいって思うんです。旅は子供だけでなくわたし自身も成長できるので大切な家族イベントです」

夫婦色違いで愛用しているルームサンダル。さらっとした快適なはき心地。中川さんがはいているルームサンダル(黒)はブリーフィングとのコラボレーションアイテム。

「仕事と家事・育児の両立は確実にできているわけではありませんが、子供がいる時間は全力に向き合い、子供が喜ぶことはなるべくやってあげたいと思っています。例えば、学校帰りの夕方に大好きな友達と遊びたいとなったら海に行って、ご飯を食べてきたりも。子供がいないときに仕事や家事に没頭し、子供を保育園に迎えにいき、そのまま海に行く。特別なことではないけれど、広い空と海を見て、深呼吸したとき、豊かだなぁと思います」

大好きな茅ヶ崎で自分らしくマイペースに仕事をし、子育てをする、それこそが中川さんにとって最高な暮らしなのだ。

photo: Kosuke Matsuki
text: Kozue Takenaka

profile

中川珠里Juri Nakagawa

ベビーブランド「swell cove」ディレクター。人気アパレルショップの販売員、店長を約8年間勤務した後、妊娠・出産を機に退職。現在は、オーガニックにこだわったオリジナルのベビーグッズ「swell cove」の企画・運営をする。6歳の男の子、1歳の女の子をもつ2児のママ。自身のInstagramのフォロワーは12万人を超え、発信するファッションやライフスタイルに多くの女性から注目を集めている。