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Life with Hippo ヒポと色彩りのある暮らし

Life with Hippo ヒポと色彩りのある暮らし

「CINCH」 Creative DirectorShintaro Someya

シンチ クリエイティブディレクター/染谷真太郎さん

ヒポポタマスを愛用する方々のライフスタイルにスポットをあてたインタビュー企画。豊かな暮らしに一歩近づくヒントを発信。

約20年にも及ぶアパレル業界での経験のなかで生まれた“確かなこと”を由来とした「CINCH」の代表とクリエイティブディレクターを務める染谷真太郎さん。レディース服ひと筋、服に対する情熱と知識は驚くばかり。

そんな染谷さんの仕事への想い、最近の趣味についてお話を伺った。

服作り、お店の経営において必要なものとは?

いいお店、いいブランド作りに
諦めない情熱を持つことが大切。

20歳の頃、“デニムに合う上品なカジュアル”をコンセプトに掲げたセレクトショップ『Shinzone(シンゾーン)』を創設し、クリエイティブディレクターとして常にアップデートするベーシックスタイルを提案。男性独自の鋭い視点で、長きに渡ってレディースファッションを牽引し続けている染谷さん。2022年には『Oblada(オブラダ)』を擁するCINCH incを設立。シンゾーン時代からのお客様はもちろん、ファッション感度の高い女性に絶大な支持を得ている。

「シンゾーンが20年目を迎え、お店も増えて浸透してきたなと実感したとき、今後はもう少しコアなモノ作りをしていきたいと思ったのと、国内だけでなく、海外にも発信する必要性があると思ったんです。そこでデニムを軸としたブランドを立ち上げ、CINCHという会社とお店を作りました。もともと古着やヴィンテージが好きなので、それらを参考にして現代的なものにアップデートしたスタイルを作っていこうっていうのが僕たちのやりたいことです」

1フロアに販売店舗とオフィスがあり、どちらからもまる見えというユニークかつ一体感ある空間が染谷さんのこだわり。
店内にある服は8割が自社デニムブランドのOblada、あとの2割はヴィンテージや国内で買い付けたアイテムで構成。ブランドの真打とも言えるヘンプデニムを使用したデニムは、こなれた風合いやカジュアル感だけでなく美しいシルエットで女性を意識しているデザインに共感するお客様が多い。

代々木公園と代々木上原の中間に位置するところにオフィスと店舗を構え、6名のスタッフとともに働いている。

「渋谷や表参道は人も集まる場所だし、ファッションの流れが早いんですが、このエリアはローカライズな雰囲気が気に入っています。お客様も僕が想像していたよりも多くの方に来てもらえていて嬉しい限りです。今はクリエイティブディレクターだけでなく経営者という立場でもあるため、やっぱり大変な部分はあります。ただ、これまでに大小いろんな失敗をしてきて、その度に自分でなんとかしなきゃということがあったので、その経験が今に生きている気がします。僕がスタッフにいつも言っていることは、簡単に諦めないこと。やりたいと思うことは大体ハードルが高くて無理なことが多いのですが、簡単に諦めるくらいならやらない方がいい。体力的なことではなく、情熱の部分で。そこが同じ気持ちであるだけで会社全体がいいムードになると思うんです」

趣味からコラボアイテム誕生までの経緯。

日々の疲れや思考のリセットは
サウナで整うのが一番。

CINCHを経営する以外に、他社のブランディングサポートや新規ブランドのクリエイティブディレクターなども担っているため、多忙な日々を送っている染谷さん。

「家に帰っても探し物をしたり、考え事をしたりして思考を止めるってことはなかなか難しいことだったんですが、サウナに出会って一変しました。はまりだして2年くらいなのですが、サウナに詳しい友達に正しい入り方を教わっていざ実践したら“整う”ということを体感できたんです。説明するのが難しいのですが、すごくリラックスできる場を見つけられて嬉しいですし、みなさんにもおすすめしたいです」

NIKEのメッシュバッグに、水とポカリスエット、オロナミンC(混ぜてオロポにして飲む)、aesopのシャンプーや化粧水類、ヒポポタマスのバスタオルとフェイスタオルを入れて持参。サウナに持っていくものも自分のお気に入りをもってテンションを高めたいとのこと。
履いていくのはpgやビルケンシュトックのサンダルが定番。染谷さんのこだわりが光る。
コラボレーションアイテムはフード付きタオル、ポンチョ、ショーツ、サウナハットの計4型。CINCHで販売するネイビーにはオレンジのロゴ刺しゅう入り。もう1色はヒポポタマスといえば鮮やかなカラーということで、ローズをチョイス。ポンチョやショーツはどんな体型の人にも似合うユニセックスサイズ。
※CINCHで販売する刺繍入りアイテムは4月下旬リリース予定

サウナ以外でもヒポポタマスのタオルを愛用している染谷さん。それがきっかけで今回ヒポポタマスとCINCHがコラボレーションアイテムを発表した。

「伊勢丹でヒポポタマスのタオルを初めて見ました。色々なタオルがレイアウトされているなか、圧倒的に目立っていました。特別感、贅沢感がありますよね。ビビッドな色ながら生産背景にこだわりオーガニックという部分も服を作っている身としては驚くばかりです。そんな魅力的なブランドからコラボアイテムのオファーがあって、すぐにサウナグッズがいい!と思いました。僕よりもサウナ歴が長い女性スタッフとともに細部までこだわってデザインをしました。肌ざわりがいいヒポポタマスの生地なので身につけたら気持ちがいいに違いないかと。サウナのときだけでなく、夏になったらビーチにも、部屋着としても使えるので僕自身も使うのが楽しみです」

染谷さん流センス溢れるライフスタイル。

こだわりはあるけれど
気張らないカジュアルさが必須。

「お店には毎週金曜日にお花が届き、チューリップをメインにディスプレイしているんです。チューリップってなんか可愛いですよね、フォルムといい、色といい、カジュアル感といい。お客様も喜んでくれるので店内には欠かさずお花で彩るようにしています。同じくヒポポタマスの商品も僕のライフスタイルに彩りをくれるアイテムとなっています」

店内のディスプレイは海外っぽく一種類のお花をばさっと無造作に花瓶に飾るのがこだわり。
染谷さんがヒポポタマスに刺しゅうの名入れサービスを使ってお願いした特別なタオルはイベント用として作ったもの。

プライベートでは奥様と3人の息子さん、そして愛犬のベルちゃんと暮らしている。

「子供の年齢がバラバラだし、好きなことも長男は釣り、次男はバスケ、三男はゲームとバラバラなのでなかなか大変なのですが、オフの日には一緒に息子たちの趣味に付き合うようにしています。愛犬との朝の散歩もリフレッシュできる時間になっています。長男が思春期でプチ反抗期だったり、やんちゃな次男のおかげで家庭がやや荒れ気味のときがあったのですが、昨年愛犬が我が家に来てくれたことで穏やかな空気が流れるようになったんです。アニマルセラピー的なものがあったのかもしれませんが、息子たちもお散歩に行ってくれたりしていいオフの過ごし方をさせてもらっています。いつも持ち歩いているライカQ3は仕事からの延長でプライベートでも使っているのですが、日々気になるものや家族との思い出に写真を撮るということを大切にしています」

大それたことはしていないけれど、ディテールにこだわる染谷さんはさすがクリエイティブディレクターらしいお洒落なライフスタイルだなと見て取れた。

photo: Kosuke Matsuki
text: Kozue Takenaka

profile

染谷真太郎Shintaro Someya

ロンドン留学帰国後、2001年20歳のときに株式会社シンゾーンを設立。「デニムに合う上品なカジュアル」をコンセプトに掲げるセレクトショップ『Shinzone』のファウンダーとして常にアップデートするベーシックスタイルを貫き、男性独自の鋭い視点で現代のレディースファッションを牽引。2021年、株式会社CINCHを設立。「自分たちが信じる“確かなこと”だけをお届けする」ことをベースに、 ブランド戦略やトータルプロデューサーとして、コンセプト構築からコンサルティングなど幅広い分野で活動。

information

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