季節が少しずつ、輪郭を変えるように。
光も、空気も、気持ちも、ゆっくりと、色づいていく。
その静かな変化に寄り添うように、
肌ざわりにも、季節をまとうという選択を。
あの日の記憶に、ふと触れるような。
深まりゆく季節のための、三つのくすみカラーができました。
寒さの足音を聞きながら、タオルにも秋支度を。
暮らしのワードローブに、秋色の一枚をどうぞ。
──やわらかな光をまとって、肌によりそう。
朝や目覚めのやわらかさ。
カーテン越しの朝日のように甘さをひいた、
こっくりまろやかなピンクは ひんやりとした空気に映える。
曖昧な甘さをたたえた果実のように、大人にちょうどいい。
──ひとさじのぬくもりが、そっと暮らしを包む。
午後の影が伸びるころ。
しっとりとくすんだブラウンは、
収穫をまちのぞむ、たわわな木の実を思わせる。
夕暮れに溶け込む、赤みをおびた茶が
暮らしのなかに、静かになじむ。
──深みの緑が、静かに寄り添う。
静かな気配に包まれる時間。
ふくよかなグリーンは、移ろう季節に、
心を整えるリセットの色。
ビターで、じんわりと残る、静けさの余韻。
呼吸するように、肌にしずむ。