VOL. 038

天文学の巡り合わせに想い願う、
星座と干支。

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たとえ世界のどこで暮らしたとしても「12」という数字はわたしたちと親密な関係にあります。いちにちは午前と午後でそれぞれ12時間ずつ。そして1年は12ヶ月。卵や鉛筆の1ダース。ピアノの1オクターブ。そして今回のテーマである干支や星座も12個で成り立っているもの。

こんなにも多くの12に囲まれているのには、天文学がおおきく関係しています。古代の人々は夜空を観察するなかで、1年間に12回繰り返されている月の満ち欠けや、12年に一度天球を1周する木星の存在に気付き、「12」という数字を特別なものとして見るようになりました。そのうちに1年を12等分に分け、それ以外にもさまざまな場面で使うようになったと考えられています。

Journal|星座と干支

占いなどで馴染み深い12星座は、おひつじ座、おうし座、ふたご座、かに座、しし座、おとめ座、てんびん座、さそり座、いて座、やぎ座、みずがめ座、うお座というラインナップ。みなさんもよくご存じの通りでしょう。これは、紀元二世紀の大天文学者、クラウディア・プトレメウスがつくりまとめた「トレミーの四十八星座」が現在にまで引き継がれたものです。

しかしそれよりもうんと古く、約5万年前のものといわれる、北ヨーロッパ、スカンジナビア半島の洞窟には、星座を描いた壁画が残っていますし、古代エジプトのころには天星図がつくられていたとか。そこには、カバ座(!)やサル座などの星座もあったそうです。どれほどの数のひとびとが夜の星々を見上げ、そこに神秘性や自然の脅威を感じてきたことでしょう。

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干支もまた、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の12の動物によるもの。これは、中国で大切なものとして扱われていた木星が約12年で1周することに由来しています。西洋、東洋、それぞれで12という数字が発展し、大きな意味を持っていたことに関わりがあるかどうかは、詳しくわかっていないといいますが、とても不思議でロマンティックな話に感じますよね。

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こうして背景をすこしだけでも知ってみると、じぶんの干支や星座が、ちょっと特別に思えてきそうです。ヒポポタマスの刺繍サービスは、アルファベットに加えて、干支や星座の刺繍もカスタマイズ可能。大切な方の誕生日のお祝いに星座をいれれば、ロマンティックなギフトに。また、来年の干支である「辰」を刺繍すれば、お年賀タオルとしてもぴったりです。お好きなカラー、フォント、デザインを組み合わせて、世界に一枚のタオルをお楽しみください。

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